
「100まで数えられないとお金は理解できない」
「たし算、ひき算ぐらいはできないとお金の学習は難しい」
このような言葉をたくさん聞いてきました。
でも、小学校に入学する前の子ども達、それなりにお買物が出来るんです。
100円玉が2枚あれば「200円」だと理解出来るのです。
この子達はもちろん、3けたの足し算は習っていません。
もちろん「100円+100円=200円」という計算をしているわけでもありません。
4年間通った学習教室から、コインステップのお金の学習に変更しました。
教材の使用当日から買い物が出来て、10ヶ月後には、コインホームだけで支払い出来ました!
先生も私も、オドロキと喜びでいっぱいです!!
なぜコインステップを使うと買い物ができるようになるのか?
コインステップは、お買物の「補助具」としても使えて
補助具からの離脱をうながす「教材」としても使えるツールだからです。
くり返しになりますが
「計算が出来なければ、お金は使えない」と思い込んでいませんか?
お金で学ぶさんすう®では、知的障がいのある子ども達へのお金の指導に長年たずさわってきました。
その中でこんな子ども達にたくさん出会いました。
学校で習うたし算、ひき算や、かけ算などができても、お金になると全く理解できない子。
1けたの足し算もまだ未習得なのに、お金ならば計算できる子。
学校で学ぶ算数もお金も、どちらも同じ「数・計算」です。
なのになぜ、このような違いが出て来るのでしょうか?
障害のある子ども達と一緒にお金を学べば学ぶほど、たくさんの疑問がわいてきました。
「数とは、いったい何だろう?」
「人間はどのように数を理解するのだろう?」
「人間はどのようにお金を理解するのだろう?」
私は学校で学ぶ算数に「学校算数」、お金をはじめとする生活の中で使う数や計算に「生活算数」という名前をつけて、それぞれの違いを1つずつ検証しました。そして、1つの結論を得たのです。
お金は計算していない!!
つまり、計算が出来なくてもお金は使うことができます!!
この理論をもとに、さらに子ども達にお金を使えるようになるためのトレーニングを続けました。
小学校入学前の子ども達が100円玉が2枚で200円ということが分かるのも、
1けたのたし算がまだ習得できていない子がお金を使えるようになるのも、お金は計算していないからです。
もっと言えば、「いかに経験をたくさん積んだか」が、お金を使えるようになるかどうかの分かれ道です。
教室で一生懸命計算問題をといても、お金は使えるようにはなりません。
買い物をしながら、手順や知識を定着させるトレーニングが生活力UPにつながるのです。
計算も出来れば、さらに買い物をする時の判断が便利になります。
【何歳から、お金の学習は出来るの??】
障害のあるお子さんは、色々な意味で年齢が指標になりません。
でも、目安はあります。
お金の学習は10まで数えることができれば、スタートできます!
【お金学習アプリ「コインステップ」は、ゲームではありません。】
アプリと言えば、そのアプリ単体でゲーム感覚で学べるイメージが強いですが、
コインステップにはゲーム要素は一切ありません。
付属教材があります。
重要なのはむしろ、付属教材の方です。
ただ、付属教材をアプリと一緒には販売出来ないので、
別々にご購入いただく形になります。
イベントで楽しみながら知識を学んだり、
ゲームを通じて学ぶことのできる素晴らしい教材、たくさんあります。
しかしお金で学ぶさんすう®でご提供しているアプリ「コインステップ」は、
イベントやゲームの中から抽象概念を理解して、実生活に応用することが難しい
知的障害等のある子ども達のためのお金の学習用教材です。
教室で学習用として使用している教材を、
そのままお店にも持ち込み、買い物の補助具としても使用できるツールです。
アプリはこちらから入手できます。
【ios】
【android】
【付属教材】
上記以外に、動画・テキストもセットしています。
〖動画収録内容〗
(1)アプリの基本操作1~3
(2)5のつく金種を除いた練習
(3)5のつく金種を含めた練習
(4)台紙からの離脱
(5)アプリからの離脱
(6)使い方応用編
【注意】お子さんが買い物できるまでの道のりは長いです。
付属教材を使用して、その日から買い物が出来るお子さんは多いですが100%ではありません。
10まで数えられると言っても、「数える」と「唱える」が混在していたり
ゼロが未履修な場合には、3ヶ月ぐらいの期間を要する児童生徒さんもいらっしゃいます。
本当に大切なのは、お金という「教材」を通じて数や計算を実生活で使えることです。
オンライン化が急速に発達した現代社会。
検索すればネット上には有料、無料を問わずすぐれた学習教材がたくさん見つかります。
では、子ども達は自ら積極的に学ぶようになったのでしょうか?
学力は向上したのでしょうか?
これだけすぐれた教材がたくさんあるにも関わらず、何も変わっていないように見えます。
ユーチューバーの楽しい動画や、ゲームに流される傾向も相変わらずだと思います。
【子ども達がお金を学習する上で、最も大切なことは何でしょう?】
それは子ども達の学習に寄り添う大人の心がけです。
寄り添う人の心構え、言葉がけで次第で、子ども達の意欲はいかようにも変わります。
子どもを信じて見守る心構え、子どもの観察力、それらを実現するための環境作り
これこそが、本当に学習に必要なものであり、
教材やアプリだけでは実現できない、本当の意味での「教育」ではないでしょうか?
そのため、お金で学ぶさんすう®では、
コインステップの指導方法を学んでもらう事をおすすめしています。
こんな方におすすめ
- お金の教育にご興味のある、特別支援教育の先生方
- お買い物を活動に取り入れられている、放課後等デイサービスの先生方、支援員さん
- 障がいのあるお子さんの保護者
- お金のトレーニングを始めてみたい就労事業所の支援員さん
- 「子ども達に分かりやすいお金の教育方法」にご興味のある方