私は障がいある弟と共に育った、いわゆる「健常のきょうだい」であると同時に
障がいある子と健常の子、2人の母でもあります。
両方の当事者であるからこそ、
日常生活の中でとても意識している事があります。
健常のきょうだいが抱える苦悩や、見えない鎖を解き放つために。
親が思う以上に分かっています!!
健常のきょうだいは、
親が思う以上にずっとずっと、親の事を良く分かっています。
毎日が追われて追われて、とてつもなく大変な事。
親ですら、どうして良いのか分からず途方にくれている事。
本当は自分の事(健常のきょうだい)を、気にかけてくれている事。
でも手が回らない、気が回らない事も・・・。
見えない鎖に縛られている
どうしても、健常の子に対しては
「自分でやってちょうだい」と言ってしまいがちです。
一方、障がいある子には必ず手がかかります。
接し方には差が出ます。仕方のない事です。
それも分かった上で寂しくてたまらないのです。
「自分は必要無いんだ。きっと障がいある子の方がかわいいんだ」
このように思ってしまうきょうだいは少なくありません。
孤独の中にありながらも、こんな覚悟を持って生きています。
「障がいあるきょうだいは、自分が一生面倒見なければ・・・」
親が「面倒見なくて良い」と言ってくれたとしても、
逃れる事が望みでは無いのです。
きょうだいだから。
家族だから。
みんなの事が大好きなのです。
大好きな家族、大好きな親がこれ以上苦しむ姿を見たくない!!
だから誰にも言えずに抱え込むのです。
見えない鎖に縛られたまま。
仲間に加えてあげてください!!
健常のきょうだいは、親にとって最高の相談相手です。
きょうだいならではの視点、同じ子どもとしての視点から
アドバイスをもらえるのは最高の利点です!!
みんなで障がいある子の事を一緒に考える事は
「一人じゃない、家族の一員として認めてもらっている」
と感じる事にも繋がります!!
親も悩んだり、苦しんだりする事が必ずあります。
どうぞありのままの姿を見せてあげて下さい。
もし健常のきょうだいに
「1人で抱え込まずに打ち明けて欲しい」と思うならば、
ご自分から抱え込まずに打ち明けて下さい。
こどもに負担をかけると思われますか?
負担をかけないように・・・という気遣いは孤独を招きます。
健常のきょうだいも含めて、改めて家族として
一緒に考え、一緒に模索しながら歩んでみませんか?
きょうだいが抱える苦悩や見えない鎖を解き放つために。
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