わり算のひっ算なんて、実生活ではほとんど使わないと思います。
私も、こんなプリントのようなわり算は、即電卓で計算します(笑)
こども達は知っています。
大人は電卓やスマホなど、便利な道具を使っている事を。
ますます、”大人はずるい”と感じている事でしょう。
なぜ勉強するの?
少しだけ私の話です。
私は商業高校卒業後、経理系専門学校で税理士試験を受けていました。
簿記1級と、税理士試験の財務諸表論を持っています。
その他、色々な経理系資格もあったと思います。
資格を評価され、会計事務所に就職しました。
ところが、私には、学んできた事とは見た目が全く違って見えたのです。
「これだけ資格持ってて、ホンマに使い物にならへんな~!!」
と、マトモに上司に言われました。
下手に資格を持っている上で採用された分、
ギャップが激しかったようです。
お互いに・・・。
精神的に追い込まれて、
手が震えて封筒のあて名すら、まともに書けない状態。
どこまでも使い物にならない人間になってしまいました。
そんな状態を経て、数年後に大きな気付きを得ました。
「資格試験で学んだ事は全部パソコンがやっている!!」
入力手順や、書類の処理方法を覚えれば
仕事は成り立つという事に気付きました。
正直、思いました。
「何のための勉強だったんだろう・・・・」
そこで考えました。
「人間にしか出来ない事って何だろう?」
人間にしか出来ない事
機械の計算は正確ですが、
そもそも入力された数値が違えば全てが違います。
仕組みをきちんと知らないと、間違いに気付く事が出来ません。
仕組みを知り、経験を積む事で感覚を養う事が出来ます。
感覚があるからこそ、人間として心を通わせながら相談などに対応出来ます。
なぜひっ算が必要なの?
こどもには、私の経験と共に
仕組みを知った上で機械を上手に扱う事と
人間にしか出来ない事があるんだ、人間らしさの大切さを伝えました。
同時に、世の中には機械の仕組みを知るよりも
機械を上手に扱う事を最優先する事によって
豊かに暮らせる人がいる事も伝えました。
線引きは難しいと思いますが
将来心豊かに暮らせる力をつける事、
そのための学びとなる事を心から願っています。
恐らく、最も面倒な部分を学校で担って頂いているのですね。
色々工夫しながら、こども達に指導して下さっている先生方には
尊敬、感謝です。
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