100円のたまねぎと、200円のバナナ、あわせていくら?
とたずねて、「300円!!」と即座に答える事が出来たとしても
「じゃあ、算式であらわすと??」と聞くと
「えっ???」と戸惑うお子さんもいらっしゃいます。
概念が理解出来ているのであれば、
少し意識を向けてあげるだけで繋がります。
それには、現場でのホンモノ体験が一番!!
お買物と算式と繋がっている事を学んでもらう事を目標に
お買物ツアーに出かけました。
学習のポイント
今回、学習のポイントは下記の3つです。
①合わせていくら→足し算である事を理解する。
(算式と繋がっていなかったため)
②おつりはいくら→予算-商品の合計額である事を理解する。
(おつりの概念が理解出来ていなかったため)
③お金には予算があり、予算の範囲内でやり繰りする事を理解する。
100円~1000円の範囲内であれば、お金の計算は可能だったので
予算1000円で、お昼ごはんの材料を買いに行く事にしました。
【メニュー】
・レタスシューマイ
・レタスのおかかあえ
・おだんご→【ポイント】
(・おにぎり)
昼ごはんの材料だけならば、1000円で足りるメニューです。(4人分)
ところが、おだんごの材料を購入するとなると、かなり工夫が必要です。
どのようなやり繰りをするのか、楽しみにしながらお買物に行きました。
必死のやり繰り
おだんご、魅力的だったようです(笑)
作戦大成功!!
どうしても、おだんごが作りたい!!
こしあんのだんごがいい!!
だんごの粉と、こしあんと、お昼ごはんの材料をカゴに入れて
電卓で計算したら1000円を超過・・・・。
数字を見て、
「レジでおつりをもらえば大丈夫!!」と言ってくれました。
お金を見ながらだと、出てこなかった言葉のはずです。
数字だけを見ると、このような事が起こるのですね。
「お財布にはいくらだった?」とたずねると、
「1000円・・・・あっ!!!」
買えない事に気付いてくれました!!
さぁ、やりくりの始まりです。
一番高いだんごの粉を選んでいたけれど、一番安いのに変えたり
レタスは丸ごと1個だったのを半分にしてみたり。
量は少なくなるけど、出来上がったお団子の方が安い!!
けれど、作りたい気持ちの方が強く・・・。
電卓をたたきながら、必死に計算を頑張っていました。
素晴らしかったのは、
「お昼ごはん作るのやめる」とは言わなかった事と
人数分をきちんと考えていた事です。
最終的には、
「色粉があるから、三色団子が作れるよ」と教えてあげると納得し
こしあんをあきらめ、三色団子を作る事になりました。
レジに行く前に、税込み価格を計算し、
おつりがいくらになるかを計算してからレジに行きました。
税込合計額は959円、おつりが41円でした。
レジでも全く同じ金額が出てきました。
おつりの意味も理解してくれたようです。
バッチリ計算出来て、誇らしげでした。
「家に帰って、もう一度計算やってみたい!!」
と言ってくれました。
意味が分かるとやってみたくなるようです!!
熱意にこたえ、レシートを見ながら計算の復習をしました。
いっぱい考えて、工夫しながら買い物が出来て
一緒にごはんを作る事も出来ました!!
お金の素晴らしいところは、見た目で金額を把握できる所です。
だからこそ、学校で習う算式は
あえて繋げてあげなければ、全くの別物と認識されてしまいます。
別物ではなく、姿を変えているだけです。
暮らしの中に潜んでいる勉強たちを発見してみてくださいね!!
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