「1を聞いて10を知る」
が出来る人は本当にすごいと思います。
「見てたらだいたい分かる」
って人もすごいな~と思います。
私、ムリなんで!!(笑)
そう思えるようになったのは、
特別支援の子ども達のおかげだな・・・と思います。
特別支援の世界にいると、
人間の五感に応じた支援をしているな・・・と常々思います。
それが言葉にもあらわれていると思います。
・視覚支援(物事を絵や写真などを用いて、見て分かるようにすること)
・聴覚過敏(教室に入れないなど、苦手な音があること)
・感覚過敏(エレベーターに乗るのがムリなど、特定の苦手な感覚があること)
例を挙げればキリが無いのですが
これらは、多かれ少なかれ誰にもあることです。
「多かれ」になると「過敏」という言葉を付け
さらに「支援」という言葉で
サポートの必要性を伝えています。
この3つの特性を、
右利き、左利き、と同じ感覚で
「ものごとの習得するための得意感覚」と捉えることもできます。
・目で見て覚えるタイプ
・耳で聞いて覚えるタイプ
・体で覚えるタイプ
目で見て覚えるタイプの人は、
他の人の様子を見て、パッパッと出来ちゃいます。
「百聞は一見にしかず」かもしれませんね。
耳で聞いて覚えるタイプの人は
話を聞いて、パッと動けます。
そして体で覚えるタイプの人は
「習うより慣れろ」です。
習得するまでに、一番時間がかかるので
人と比べられると自己肯定感が下がりやすくなりがちです。
でも、一度習得したらきちんと継続できる人です。
スピードは後からついてきます。
私は体で覚えるタイプの人間なので
身に付くのに人の3倍時間がかかる!!
をスタンダードとして自分の中に持っています。
「1を聞いて10を知る」という言葉は
耳で聞いて覚えるタイプの人が作った言葉では無いかと思うのです。
これまでの人生の中でも
意識して努力は続けてきましたが
他の人と同じようにはできないと悟りました(笑)
しかし、方法が全く無いわけではありません。
くり返し練習し、一連の流れを全て習得することで、
他の人の動きを見たり聞いたりして
「次はこうするんじゃないかな?」と予測して
(というよりパターンに当てはめて)
「次の工程を少しやってあげたら助かるんじゃないかな?」
と、気を利かすことが出来るようになります。
「何をやっても要領悪い」
「気が効かない」
「愛想が無い」
などなど・・・。
これらは私が子どもの頃にたくさん浴びせられた言葉ですが
経験が少なかっただけ!
と、大人になった今だから言えます。
いつでもドジ満開なのは身に付くのに時間がかかるからです。
それを笑いに変えていけるもやっぱり経験で・・・(笑)
関西人としてお笑い文化の中で育ったことに
感謝しかありません(笑)
自宅にいる時間が増え、
家事をお子さん達と一緒にやる機会が増えたご家庭もあると思います。
イライラする事も増えた方もいると思いますが
親子であっても、自分とは違う人間です。
私はこの3つの得意感覚を学んだ事により、
「どのように対処すれば良いのだろう」ということが分かり
「1人ひとり違うって何て素晴らしいんだろう」
と思えるようになりました。
どんな所が似ているのか、
どんな所が自分とは違うのかを観察すると
お子さんの個性も、自分自身の個性も輝いてくると思います。
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