初任給を1日で使い果たした卒業生という記事の中で、
学生時代のおこづかいと社会に出てから手にするお金には、
金額にも使い方にもかなりの開きがあること、
学生時代から少しずつお金を使う範囲を広げてあげることで
社会人としてのお金の使い方と、好きなものを買うためのおこづかいを区別して
お金の管理ができるようになるのではないか、ということをお伝えしました。
一般的なおこづかいの考え方は、本人さんが主に自由に使えるお金を管理し
必要なものはご家庭の家計から支出されています。
本人さんの能力に合わせて、散髪代、交通費、衣服代、
部活動の費用などの管理も少しずつ任せてはどうでしょう。
学校経費や塾代は口座振替が多いと思いますが、
子ども名義の通帳(子ども通帳)でも引落可能です。
(もしも実行される場合には、それぞれの学校や塾にお問合せください)
ATMの使い方や、銀行の役割を学ぶ機会にもつながります。
おこづかいと生活費のギャップは
生活費を把握しているかどうかのギャップではないかと思います。
生活費には、毎日、毎週など頻度の高い支出もあれば
月に一度、半年に一度、年に1度など頻度の低い支出もあります。
生活費とは少し異なるかもしれませんが、
年に一度で最も分かりやすいのは誕生日です。
家族の誕生日に向けて予算を決め、それを12ヶ月に分割して少しずつ貯めるようにすれば
貯金の概念の学習にもつながります。
食料品の買い物はできても
服や靴を買うことはとても難しいという事例もあります。
食料品は、商品の置いてある位置も品物の種類もだいたい同じで、
多くの場合入り口に地図もありますが
服や靴は季節ごとに品物が変わって探すのが大変と感じたり、
試着が必要など、判断要素が多いと感じるようです。
ほんの少しのことですが、やってみないと分からない事はたくさんあります。
お金のトレーニングは欲しいものをガマンするトレーニングではありません。
予算の範囲内で、必要なものはきちんと支払い楽しみなものにもお金を使えるよう
自分自身に常に問いかけながら、自分らしく生きるためのトレーニングです。
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