赤色+青色=
さて、この問題。
何の教科に分類できるでしょうか?
+や=の記号が出ています。算数でしょうか?
色が出て来るから?図工??
漢字が出てきますね。国語でしょうか?
ふざけてる?
はい、ふざけてます、遊んでます(笑)
算数の時間にやったら、先生に怒られそうです(笑)
じゃあ間違ってますか?
特に間違いは無いと思います。
テレビのクイズや、雑学本などでは、こんな算式にいっぱい出会います。
明確な教科分けって難しいですね。
ではなぜ、このような事が起こると思いますか?
答えは、私達の毎日の暮らしの中で
「さぁ、今から国語するよ!!」
「今から算数やるよ!!」
という場面はほぼ存在しないからです。
ではなぜ、学校では教科に分けて勉強する必要があるのでしょう?
教科は、物事を多角的に見るための考え方として存在していると考えています。
「不要である」とは考えていません。
たとえば、お茶を考えてみましょう。
お茶を「国語」という視点から見れば、
漢字、ひらがな、「あつい」「つめたい」「しぶい」「おいしい」「ほっこりする」などの表現。
お茶を「算数」という視点から見れば、
「湯のみに何ml入っているか?」「値段はいくらか?」などの分量や金額などによる数値化。
お茶を「理科」という視点から見れば
お茶の葉はどのように育つか、植物の仲間など、お茶そのものの性質など。
お茶を「社会」という視点から見れば
有名な産地はどこか、どのように運ばれて購入する事が出来るかなど、地理や流通など。
・・・・
キリが無いのですが(笑)
教科に分ける事で、お茶を多角的に見る事が出来るわけです。
教科という分類。
これは素晴らしい考え方です。
ただ、教科学習にとらわれ過ぎると本来の学ぶ目的を見失わないか?
という懸念は持っています。
「+」というのは、「増える」「加える」という概念を視覚化した記号です。
これが色だったり、味だったりしても「増える」「加える」という概念は変わりません。
だから、雑学系クイズが成り立つのです。
同じように、学校教科も概念です。
物事を多角的に見る時に便利なように、
だいたいの分類を「教科」という形にして分かりやすくしたラベルのようなものです。
得意な分類、苦手な分類は人それぞれあると思います。
それが良い、悪いではなく、
「毎日の生活の中で、どのような事が出来るか」
をまず考えて欲しいと願っています。
その上で、どの力を伸ばしたら(どの教科を伸ばしたら)、
より便利に毎日を暮らせるのか、の指標として教科を捉えてみてはいかがでしょうか?
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