「好きなの選んで良いよ」と言っても、なかなか選べない。
選択肢を減らした方が良いのかと思い
「どっちにする??」と聞いてもぐずぐず・・・。
きっと待ち続けたら何時間もこの状態・・・。
そんなお子さんが今回は教室開始後20分ほどで
「次はこれ!!」と、
自分の意思で欲しいものを選ぶ事が出来ました!!
お金の判別が難しい
1円と100円が同じに見える。
5円と50円が同じに見える。
数を数える事は出来るけれど、積極的にはやろうとしない。
必要なのは、数える事のメリットや楽しさがある事。
機械的、かつ短時間で繰り返し学べる事。
そこで思いついたのが自動販売機です。
もちろん通常の自動販売機では
金種は練習出来ないので、
自作の自動販売機(笑)
ぴったり自動販売機
ホンモノの自動販売機は、
ピカピカ光ったり、音が鳴ったり、
時には”当たり”もあったりして
こどもが喜ぶ要素満載の
優れたアイテム。
時々何度入れてもお金が戻って来る場合があります。
このシステムを利用して、
ぴったりの金種の時にだけ商品が出て来る。
違う金種の時には、
入れたお金がそのまま戻って来るルールにしました。
自動販売機という名前ですが、手動販売機です(笑)
マッチングは得意ですが
選択肢の中から選ぶ事が苦手なお子さんなので
おつかいを頼むという設定にしました。
マッチングしやすいように、お買物メモは写真にしました。
お金の種類の見分けが付いてきました!!
最初は、お金の写真表示付き。
きちんと写真があると、マッチングはカンペキでした。
次は、商品の場所は変更せず、
値段表示を文字に変更。
2回実施して2回ともカンペキ。
更に次は、商品と商品の値段を変えずに場所を移動。
(設定が自由自在なのが自作の良い所ですね)
ハードルが上がった事に対し「え~っ!!!」と、困惑。
難関の1円と100円、5円と50円は
お金がそのまま戻って来る事もありましたが
2回目には正しく判別出来ていました。
最後は、商品も値段もその都度入れ替えて3回実施。
1円と100円は、もう間違える事はなくなりました。
5円と50円の間違い回数が劇的に減りました。
数字とお金を見比べて、
しっかり判断しようとしている様子でした。
初めての自発的な言葉
自動販売機にお金を入れるたびに
楽しみながらどんどん自信を付けている様子でした。
最初は「これを買って来て下さい」とお願いしていたのが
「次はこれ・・・・」と、
カードで意思を示すようになり、
ついには「次はみかんが欲しい」と、
自分の欲しいものを言葉で伝えてくれました。
商品として使用していたお菓子なども
「家に持って帰っていい?」
と聞いてくれるまでに!!
もちろん、持って帰ってもらいました!!
「選ぶのが苦手」
もしかしたら、今まで何かを選んでも
せっかく選んだものに対して、
色々言われる事に対する恐怖心があったのかもしれません。
こどもの時って選んだ物事に対して
否定される事が多いのかもしれません。
「どれが良い?」と聞いておきながら
「そんなのやめときなさい!!」と言われたり。
テストもそうです。
選択肢の中から選んでも、間違っていたら✖されて
訂正させられる・・・・。
数える事で、間違ってしまう事もあるなど
✖される事で傷つく経験があると
数えようとしなくなる事もあるかもしれないと推測しています。
選ぶ事に対する恐怖心が薄らぎ
お金を使う事で楽しくなる事を知ってもらいたいです。
楽しく過ごすためにお金の種類を覚え、
数える事が楽しくなってくれると嬉しいですね。
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