100点大好き!!
1つの問題をクリアしたら、必ず花マル100点を書いて
名前も書いて、と言ってくれるお子さん(笑)
ところが、100円玉を出して「これいくら?」と聞くと
「10円・・・??」
10円玉を出すと
「10円・・・」と混乱が生じました。
こんなにハッキリ数字も書いてるし、見た目も全く違うのに。
大好きな100点、自分でもい~っぱい書いているのに(笑)
なぜこのような事が起こるのでしょうか?
「100」を1つの文字として捉えている
原因は、100を1つの記号として捉えている事だと思われます。
点数としての100点は、100の数字の下に二重線がついています。
二重線がなくなったら、100点ではなく意味不明な記号です。
100という数字がそれぞれ位ごとに分かれていて意味を持つ、
という事を伝える必要があります。
数字は0~9の記号の組み合わせ
少し数字を変えて説明します。
たとえば、105という数字は、
100の位に100が1つなので「1」
10の位には何も無いので「0」。
1の位には1が5つで「5」(写真では5が1つです)
という組み合わせで成り立っています。
ところが、105を「105」という1つの記号として捉えていると
それを分解する事に混乱してしまうのです。
1ケタだけを取り扱っていた時には、考えなくても良かった事です。
位取りの概念を電卓とお金で学ぶ
学校で習う算式の形は、いわば「電卓の手順書」です。
1+2=
と電卓で打てば、答えは3と自動的に出てきます。
学校の算数の方が先行しているので
「いち たす に は さん」ときちんと唱える事が出来ていました。
しかし、紙に書くと1=2+3など、
中身はバリエーションに富んでいました(笑)
電卓で1=2+3と打っても、
唱えた文章通りの答えは返してくれません。
今まで、何が違うのか理由が分からなかったと思うのですが
「手順が違う」という事を、電卓が知らせてくれたおかげで
定着が可能となったようです。
お金で学ぶさんすう教室では、
計算式を作る際には数字ハンコか数カードを使っています。
電卓と同じ手順で、
自分で操作しながら数字や算式を作る事が出来るからです。
書くのが苦手でも、ペタペタ押すと簡単!!
楽しくてこども達に大人気です!!
更に、数字を組み合わせとして捉える事の出来るありがたいツールです。
位取りの概念を、お金で視覚化
これまで、「足し算、引き算も出来ないけれどお金なら計算出来る」
という生徒を何人か見てきました。
お金は、10くらいまで数える事が可能で、
かつ、お金の種類と名前を覚えてくれれば、だいたい何とかなります。
お金にはたとえば、100円ならば「100」と書いてあります。
モノとしての名前も「ひゃく(ひゃくえん)」です。
百、という名前のものがいくつあるかを数えて、
量の名前+モノの名前で、読む事が可能です。
「に + ひゃくえん」 →にひゃくえん です。
英語にすると分かりやすいと思います。
two apples (りんご2個)
two papers(紙2枚)
という仕組みと同じですね。
この位取りが学べる素晴らしいアプリがあります。
無料ですので、ぜひご覧ください。
<お金の学習2>
金種と位取りが学べます。
https://itunes.apple.com/jp/app/id1018173612
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