文字を読んだり書いたりするためには,
いくつかの基礎的な能力が関与しています.
音声言語の区切りを理解して音を粒に分けること,
言葉の中に含まれる音を個別に認識できること,といった音韻意識や,
文字を音に変換するデコーディング,
文字の形状を認識する視覚認知,
文字を想起して実際に筆記する際の視覚的短期記憶など,
たくさんの要素が絡み合って文字を読むことや書くことが可能になります.
それらの能力は自然と身につくものであるはずですが,中には苦手なお子さんもいます.
そういった子供の苦手さに気づき,
適切な訓練を実施することで読み書きの困難が解決する場合もありますが,
指導は十分に訓練された経験豊かな人でないと難しいことも多いです.
そこで,誰でもが手軽に読み書きの基礎能力の訓練をできるように,
そして,いろいろと失敗ばかりしていて自尊感情の低下しているお子さんでも
楽しんで取り組めるように
クイズやゲーム形式で遊びながらトレーニングするゲームをいくつか作ってきました.
今回の体験会では,実際にそれらのゲームに触れていただいて,
学習面での課題に取り組む意欲を高めていただけたらと思います.
読み書き以外にもワーキングメモリや注意機能など学習に必要な能力を遊びながら修得するものも用意しています.
よろしくお願いします.
【12月3日(日)タイムスケジュール】
10:30~13:00 ソフト体験会
13:00~14:30 島根大学 縄手先生セミナー『学習障がいとゲーム学習』
(要予約。大人だけのご参加も可能です)
14:30~15:30 ソフト体験会
【当日ご体験いただけるソフト(予定)】
漢字の読みや書きにつながるゲーム,
九九ゲーム,
注意力やワーキングメモリトレーニングゲーム
など
(実践障害児教育の連載でご紹介頂いているソフトが中心です)
【お申込みはこちら】
http://www.kokuchpro.com/event/95e51fdc006bb8c6ec1ad77492db18f0/
【島根大学 縄手雅彦先生プロフィール】
1987 広島大学大学院工学研究科修了(工学博士)
1987-1990 名古屋大学工学部助手
1990-1996 広島大学工学部助手
1996 島根大学助教授
2007 島根大学総合理工学部教授(現在大学院総合理工学研究科)
2003年より福祉情報工学の研究を始め,障がい者支援システム開発に従事.
2010年から研究室にて発達障害のある児童・生徒に対するICTを活用した学習支援を実践中.
2016 ELC出版(共著)
2017 実践障害児教育連載開始
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