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不登校6年目の子に「毎日教室に通う」と決断させた行動経済学

不登校6年目の発達障害生(中2)。
ここ1ヶ月ぐらいの間、
不登校支援教室の体験に
片っ端から出かけていました。

 

京都市の不登校支援教室は
京都市内に5つほどあります。
その中でどの教室に通うのか、通う日数、1日の学習時間などは
全て本人の意思に任されています。

 

週1回1時間からスタートしてもOKだし
ステップアップ式で通う日数や時間を増やすのもOK
という仕組みです。

 

しかし私は、先生がおっしゃった
「週に2回と決めた子は、ずっと週2回のまま」
との言葉が気になっていました。

 

変わらないのは、行動経済学で言われる
「現状維持バイアス」
(変化や未知を避けて、現状を維持したくなる心理)
に当てはまる現象だと思ったからです。

 

本人は
「週1回が限界かな」
と言ったり
「行くとわりと大丈夫かも」
と言ったり、
意思が定まらない様子です。

 

本人にも周囲にも成長を感じられる環境を用意したい!!
別に毎日通ってほしいなんて思っていませんが
本人も、周囲も成長を実感できる環境を作るために
デフォルトを「毎日通う」と設定しなければ、と思いました。

 

もっと大切なのは、
それを自分の意思で決断してもらうことです。

 

そこで、このように提案しました。
「基本は毎日通う」
「毎週金曜日に翌週のスケジュールを決める」
「週の途中でもスケジュール変更可能」
「当日行きたくない気分になっても、朝9時までなら変更可能」

 

要するに
「毎日通う」がデフォルトになれば
他のルールは何でもアリです。
月に1度の通学でも一切気にしません!

 

スケジュールの見直しを毎週金曜日にすることで
「一度決めたルールを守らなければ!!」
というプレッシャーから逃れることができます。

 

「週の途中でも、当日でも変更OK」
にすることで、
その日の体調や気分も考慮して
本人の意思を尊重できるようにしました。

 

白黒ハッキリ、100-0思考の発達障害生ですから・・・。
基本ルールは1つ。
そこにたくさんの選択肢は用意するけれど
全て行けるかどうかを知らせるだけなので
シンプルなルール設定が出来たと思います。

 

とはいえ・・・。
通い始めても、すぐに冬休み
というのがオチなんですけど(笑)

 

本人が「通う」と決めた不登校支援教室は
所属校と不登校支援教室は長い廊下で繋がっている別室、
というコンセプトです。
(参考)
京都市不登校の子ども支援サイト

 

電車やバスも使う、
長~い長~い廊下を渡って通う教室で
新しい学校生活のスタートです!

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