「自分の事は自分で出来るように」
多くのこども達は、こう言われて育つ事がほとんどではないでしょうか?
でも、社会に出てから必要とされる力は、少し違う所にあるようです。
支援学校で一番に教え込まれる事
先日、保護者サークルに参加しました。
「大人になったら困らないようにするためには今どうするか?」みんな試行錯誤の日々です。
支援学校の高等部に通うお子さんをお持ちの、先輩のお話が新鮮でした。
「支援学校に入って、一番に叩きこまれるのは”助けて”と言えるようになる事やねん。
就労して、怒られるのは失敗した時じゃないねん。
困っている事を言えずに、黙って動かない時、教えて下さいって言えへん時やねん。」
なるほど・・・・。
自分が職場の先輩だとすれば、黙って動かない人を見たらサボッってると思ってしまいます。
今の環境だと、分からなくて黙っていると、放置されて特に誰も困らない事の方が多いですよね。
どちらかと言えば、黙って指示に従う子の方が先生も親も助かります。
でも、社会に出た時に、それでは困るわけです。
「助けて」と言える教育は、ほとんど行われていないのではないかと思います。
「もっと自分で頑張りなさい」と言われる事はたくさんあると思うのです。
すると、「助けて」と言う事そのものが悪い事のようになってしまって、
助けてって思ってても、言えなくなってしまうんです。
私自身にも、経験あります。
助けてって言うのはダメな事だ、もっと頑張らなくちゃ、努力が足りないんだと、
ずっとずっと思っていました。
それこそ、体を壊すまで。
体を壊したら、「健康管理が出来て無い」と、自分を責める要素は満載でした(笑)
それでは、かえって迷惑をかけると気付いたから、
今は意識して「助けて、手伝って」と言うようにしています。
頼られると嬉しいのに、人を頼る事が苦手っていう人、意外と多いように思います。
でも自立って、自分で何もかも出来る力の事ではなく・・・
「必要な支援を、自分で求める事が出来る力」なんですね。
やってもらってばっかりでもダメですが、助けてと言えない事も迷惑かけてしまう。
「助けて」と言える環境を整えているからこそ、さじ加減も身に付くのかもしれません。
「助けて」と言える事にプラスして、更に身に付けておくと良い力は
「かわいがってもらえる力」との事です。
丁寧な言葉遣いで礼儀正しく。お礼をきちんと言える事。
家ではタメ口でOKだけど、外では敬語・・・なんて、
そんな応用は効かないから、家でもいつでも丁寧語!!これなら問題ナシ!!
「助けてください」
「ありがとうございます」
信頼関係も育めます!!
私も、特に家庭では「ありがとう」をたくさん言う事を意識しています。
「ありがとう」の数に比例して、笑顔もたくさん増えます!!
「手伝いなさい!!」と言うよりも
「お手伝いしてくれてありがとう、助かった!!」
と言う方が、どんどん色々な事にチャレンジしてくれます。
笑顔がたくさん増える子育てが、ひろがりますように!!
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