特に夢なんて無い。
やりたい事も見つからない。
勉強はもうしたくない。
でも、やらないとダメだから・・・。
将来に悲観的な子ども達が本当に多いと感じる中、
とても生き生きと学習に取り組んでいる子ども達のお話を
お聞かせくださる先生がいます。
お話をお聞きしていて
「夢にも栄養が必要」
という言葉を思い出しました。
夢の栄養は、言葉なんだそうです。
きっと、学校に入学する前の子ども達は
「おおきくなったら」の夢を
とても素直に語ってくれていたと思います。
中にはあり得ないものもあります(笑)
「カブトムシ」になりたいと言っていた子もいますし
うちの子なんて「大腸」になりたいって言ってたのが忘れられません(笑)
今思い出しても楽しいです(笑)
小学校入学前なら、こんな突拍子もない夢を語っても
大人は笑って
「そうか~」と言いながら
否定も肯定もせず、ありのままを受け止めていたと思います。
それが成長するにつれ
夢を語ることを否定される場面が増えます。
それこそ「夢みたいな事言ってないで勉強しなさい!!」
とでも言われるのだろうと・・・。
本人がどのような夢を語っていても
それを否定しない事は大切だと思います。
夢の栄養が言葉なのだとすれば・・・。
まずは応援してあげることが
何よりも大切だと思うのです。
「ライフシフト」という本に
人生100年時代を生き抜くためには、
3つの無形資産が必要だと書かれています。
私はその中の「変身資産」にとても興味があります。
変化に応じて自分を変えて行く力の事だそうです。
3~4年ぐらい前だったと思うのですが、
私が所属する日本FP協会の伊藤専務理事の講演をお聞きしました。
その時に、ライフシフトの変身資産のお話がとても心に響きました。
ずいぶん時間が経っているので正確では無いかもしれませんが、
以下のようなお話だったと記憶しています。
たとえば、高校時代にミュージシャンになりたいという夢を持っていて
音楽に没頭していたとしても、
みんながミュージシャンになれるわけではない。
生きて行くためには変わる必要がある。
ミュージャシャンを否定するのではなく、
「なぜミュージシャンになりたいのか」をとことん突き詰めていく。
その中に「なぜ好きなのか」の根本的な種がある。
根本的にその人が好きなことは、さほど変わらない。
その根本は変えずに、違う形、違う分野で活かせば
その人は環境やライフステージが変わって
自分自身を変化させることができるのだと。
私自身も、昔から好きだった遊びの要素と
今の仕事の要素は似ているな・・・と思う事があります。
私が今、お世話になっている先生は
生徒さんの夢を否定せず、
夢の栄養である優しい言葉をたくさん与え励ましてらっしゃるからこそ
生徒さんがどんどん成長されるのだと
改めて思います。
子ども達の輝きを大人が奪わないように
大人がまず、自分が普段使っている言葉を
見直す必要があるかもしれません。
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