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家事に参加してもらいたい時の言葉がけ

社会の一員として活動することを「社会参加」と言います。
家庭は子ども達にとって最も小さな社会だと考えています。
なので私は「お手伝い」という言葉ではなく
「家事参加」という言葉を使います。

 

ましてうちは不登校生のいる家庭です。
スモールステップで、自信を育みながら社会に出て行くための道筋はつけておきたい!!というのは切実な願いです。

 

自分の部屋の扉、あるいは自分自身の心の扉をひらいて
家族の一員として、責任のある行動を取る意味でも
「家事参加」という言葉はピッタリかな?と思います。

 

家事参加して、家事スキルが磨かれれば、生きる力が育つことはもちろん仕事にも役立ちます。家事そのものがお仕事として成り立っているサービスもありますし、清掃、クリーニングなど、家事から派生した仕事は多々あります。他にも、会社でお客様にお茶をお入れしたり、社員みんなで掃除もします。家事は働く力にも直結しています。

 

どうせやるなら、ぜひ楽しい時間にして欲しいです。
持論ですが、
「正しいこと」と分かっていても、人はなかなか付いて来ないけど
「楽しいこと」には、理屈抜きで付いて来てくれると思っています。

 

「やりなさい!!大変なんだから!!手伝ってよ!!」
と、お怒りモードだと近付くのもイヤですよね(笑)
怖い所におずおず近付いて、参加して・・・。
「何とか失敗しないように」と思えば思うほど失敗して
「何やってるの!!もぉ~!!」なんて怒られた日にゃ・・・💦
自分が子どもの立場ならば、家事を言いつけられそうな時間帯には外出しちゃえって思います(笑)

 

お金で学ぶさんすう®は、お金の教育活動をしている団体なので
「働く」というテーマでの授業の依頼を受けたり
同じテーマの授業を見学させてもらったりする機会もあるのですが・・・。

 

「将来社会に出て働くのが楽しみ」
という子ども達は本当に少なく・・・。
「仕事は苦しいもの、つらいもの、ガマンしてお金を稼ぐもの」
というイメージが圧倒的多数なのが現実です。
不安いっぱいの様子、なかば諦めにも近い感情が伝わります💦
「楽しい事は何だと思う?」と聞いても全然出てこないとか💦💦
悲しくなっちゃいます💦💦

 

そりゃ、社会に出るのイヤですよね💦

 

何をかくそう、「社会に出るのは大変なこと、ガマンすること、しんどいこと、そうやってお金を稼ぐんだ」と植え付けられた私は、その精神的なプレッシャーで「役立たず」と上司に言われ、追われるように3ヶ月で仕事を辞め、引きこもった経験があります。怒れば怒るほど恐怖心が植え付けられ、本来持つ力が発揮できなくなると断言します!!自分がその証明です!!

 

同じやるなら楽しい方が良い!!効果的!!

 

なので私は、楽しさを演出するため
「草むしり選手権!!」とか「お片付け大会!!」と言ったり(笑)
景品(?)は終わった後にみんなで食べるおやつ✨を設定したりします。
「みんなでやった方が楽しいし、早く終わるから一緒にやろう!!」
みたいな誘い方をする事もあります。
おやつ(お楽しみ)があれば盛り上がりますが、
最近は景品無しでも参加してくれます。

 

とはいえ、みんながみんな私と同じキャラではないので
「楽しい事は大切と分かったけど、同じ演出はムリ!!」と思われる方もいらっしゃるはずです(笑)

 

私個人の考えですが
「楽しい」とは、「つちかった力を発揮できること」
と定義しています。

 

「楽しい」と思えるための要素は「感謝の言葉」です。
仕事ならば、当たり前のように「ありがとうございます」「助かりました」「お疲れ様です」って言います。
家庭は最も小さな社会です。
仕事と同じように「ありがとう」「助かったよ」「お疲れ様!!」と声をかける事は、円滑なコミュニケーションを育むために重要です。

 

「社会参加の第一歩」と捉えるならば、仕事の指示も家事の指示も、「相手に伝わること」が大切だと思います。「1を聞いて10を知る、の正体」でもお伝えしましたが、自分と人は違うという前提に立ち、歩み寄りながら具体的な行動を伝えることも大切です。

 

私は専業主婦だったとき「業務上の形式的なコミュニケーションだとしても、”ありがとう”と言ってもらえる事は何て幸せだったんだろう」と思いました。自分にとって最も身近で大切で心許せる家族だからこそ!!!「親しき仲にも礼儀あり」で、感謝の言葉を伝えることは大切だと思って実行してきました。

 

昔、テレビでこんなCMがありました。
「こころ」は見えないけれど、こころづかいは見える。
「思い」は見えないけれど、思いやりは見える。

 

「当たり前」なんて、生きて行く上で何一つありません。
それを意識するかどうか、意識的に目に見える行動に移すかどうかは重要です。

 

「自分も役立つ」と思うからやりがいが生まれます。
「次も喜んでもらいたい」と思うから成長し
出来ることが増えると「自信」が育まれます。
自信がつくと、チャレンジするようになります。
そこで「ありがとう」をもらえると
また「自分は役立つ」と思い・・・・。
心もスキルも伸びるサイクルが生まれます。

 

この「ありがとう」のサイクルに「お金」もついて回ると経済の循環です。

 

だからこそ、「役立つんだよ、周囲の人が喜ぶんだよ」
という体験を、子ども達にたくさん積んで欲しい!!
「役立つって幸せ」という体験を
家事に参加することで学んで欲しいと願っています。

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