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2種類の「お金の貯め方」

お金貯めるのって大切ですよね。

 

ご依頼いただく講座の中で最も人気があるのが、一ヶ月の生活費のやりくりを体験する講座です。お給料袋に模擬貨幣を入れ、給料明細もつけて生活費の振り分けをしてもらうのですが、時々「とにかく貯金しておけばOK」みたいな風潮を感じることもあります。

 

一番象徴的なのは
「使い方が分からないから貯金」です。
学校で授業させていただく時に一番多い貯金です。
きっと、生活費のような
たくさんのお金を使った事が無いからだと思います。

 

貯めることは大切と分かっていても、
なぜ大切なのか、どのような基準で考えれば良いのかが
分からない方もいらっしゃるようです。

 

貯金は、その性質上2つの特性に分かれます。
・将来必要なお金
・万が一に備えるお金

 

将来必要なお金は「使う事」が目的です。
だいたい使う目的や時期、そして金額ががある程度決まっています。
教育費が最も分かりやすい例ではないかと思います。

 

万が一に備えるお金は、防災のイメージです。
「家族3人が3日間しのげるだけの食糧や水を用意しよう」
などのように、必要な量や期間を想定して準備されると思いますが
それと同じ性質を持つ貯金です。
保険に加入されている方も多いかもしれませんが、
貯金ならば、審査も書類も無く使えます。

 

「貯金=万が一のため(将来使う意味も含む)」
「貯金=将来のため(万が一の備えも含む)」
の、どちらかの言葉で1本化し、中身は混在しているように感じます。

 

さらに、モノという形であれば必要な量や時期を把握するのに
モノを購入するためのお金という形にして貯めようとすると
必要な量や時期を把握せず、
「とにかく貯めれば安心」というケースも多いと感じます。
この部分に「何にでも転用可能なお金の便利さ」があると同時に
必要な時期や量をあいまいにしてしまう課題が
同時に生じてしまうと感じます。

 

結果、いくら貯めても安心できないケースもあったり
いつの間にか手段と目的が入れ替わって
通帳の数字が増えることそのものが、
喜びや楽しみに変わってしまうケースもあります。

 

将来使うにしても、万が一に備えるにしても、
目的を明確にして、金額や時期を把握して
今、安心して使えるお金が明確になればと思います。

 

※分かりやすさを重視して「貯蓄」ではなく「貯金」という言葉に統一しました。

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