未分類

勉強を楽しむ大人、嫌がる子ども

小学校入学前。保育園年長さんぐらいになると、「絵本読んであげる!」と、たどたどしく文字を追い年下の子に無理やり読み聞かせる子や、「名前書いてあげる!!」と、たどたどしくひらがなを書き、「これは”あ”って読むんやで!!」などのように自慢げに披露する子をよく見かけました。大抵は女の子です(笑)そして、とても楽しそうです!!

 

そしてなぜか学校に入ると「勉強キライ」という子が多くなり・・・。
学校を卒業して社会人になると、今度は「勉強しなきゃ!!」と、お金を払ってまで勉強を始めます。
必要に迫られて、という方もいますが、勉強が趣味の方もいます。資格マニアとか・・・。

 

「知的好奇心」という言葉が存在するぐらいですから
学ぶことは楽しいことなんだと本能的に備わっているのだと思います。
ならば「どうすれば保育園時代や大人になってからの学びを楽しく出来るのか?」と考えたくなります。

 

通信技術が発達し、自宅からも手軽に学習できるサービスがいろいろ登場しました。子どもが不登校でもさほど心配していないのは、こういった技術の恩恵にほかなりません。コロナウィルスによる休校の長期化がきっかけで、これらのサービスを導入する学校もあります。

 

そのことをSNSでつぶやいてみたら、「もともと子どものために始めたけど、今は私が勉強するためにお金払ってます!」というコメントをいただきました。オススメの先生をご紹介くださり、「私も受けたい!!子どもはどうでもいい!!(笑)」と、盛り上がり、楽しませていただきました(笑)

 

こんな大人が学びを楽しむ様子が「保育園児の楽しむ様子に似ているな」と思うわけです。
内発的動機(好きでやっていること)が存在している状態です。

 

私の場合、社会人になった後に学んだことは基本的に「好きだから知りたい、学びたい」という意欲からでしたが、好きでも無いのに必要に迫られて勉強したことが1つだけあります。

英語です。

 

学生時代、「英語の時間は寝る時間!」と決めていたぐらい英語が苦手だった私が、ひょんなことがきっかけで外資系企業で働くことになりました。TOEIC780以上が最低条件の会社だったにもかかわらず、私はTOEICという単語(?)の意味をこの仕事をきっかけに知ったぐらい、英語とは縁遠い人でした。
「面接のときに英語できないって聞いてたけど、ホントにできないね~(笑)」と上司に笑われたほどのダメっぷり!!(笑)

 

周囲の話す言葉も分からず、書類も読めず、あまりにつらくて「早くクビにして~!!!」と毎日のように家で泣いていましたが、「自分からは絶対にやめたいって言うもんか!!元を取ってやる!!」という決意だけは固く、根性で会社に通いました。

 

そんな私に、上司はクビを言い渡すのではなく、英語のトレーニング課題を渡して下さいました。私も自分で教材を購入し、仕事でも自宅でも英語漬け。学習を始めて3ヶ月ぐらいたったころから少しずつ言葉が分かるようになり、仕事が楽しくなりました。結局クビにはなりませんでした。

最終的には楽しくなったというのは大きなポイントだと思います。
「楽しい」というのは「つちかった力を発揮できること」と、私は思っています。

 

なぜ、苦手なはずの英語に取り組めたのか??

「仕事で必要」という明確な目標があったり、「クビになるまで」と、ある意味で期限を決めていました。
私の中で「きっとこの週末にクビになるはず!!」、「月末にはクビになるだろう」、「3ヶ月ぐらいしたら・・・」、「半年で・・・」と、クビを目標に(笑)短い区切りをつけていました。3年、5年先や、定年まで続けなければならない!!という前提があったならば、逆に早々に転職したかもしれません。

 

また、好きなことでも誰かに「やりなさい!!」と強要されると、イヤになることもあります。
これは、もともと内発的動機だったのに、外発的動機が入り込んでしまうからだと思います。
「ゲームをやめさせる方法」で、ゲームを勉強と同じ扱いにすると、ゲームがイヤになって辞めてしまう記事がネットで流れてきたこともありましたね・・・。

「今日はもうゲームやったの?ちゃんと家に帰ったらすぐにやりなさい!!」
「え??まだこんなキャラも倒せないの??」
「〇〇ちゃんは、もう✖✖キャラ倒したんだって~。あなたはどうなの??」
みたいな感じです(笑)

 

私は上司からいただいた英語の課題も、「時間のある時にやってね」と言われただけで、とくに提出は求められませんでした。
英語が出来ないこと、仕事が出来ないことを責められるわけではなく、与えられた英語課題も押しつけではありませんでした。

 

「何かをやらせよう、出来るようにしなければならない」という意識で無理やり言う事を聞かせるのではなく、「自分で選んだ」と思わせるように導くことも大切かもしれません。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP