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①知的障害のある高校生が1人で調理できるための授業(高知大学教育学部付属特別支援学校/安岡知美先生のご実践)

実習や校外学習には、自分で弁当を作って出かけ
休日は自分で昼食を作る。
栄養バランスを考えたメニューを組み立て
足りない食材を予算内で購入したり
冷蔵庫にある食材を使って調理できる。

 

児童生徒がここまで出来るようになれば
将来の生活の安心度がぐっと高まります。
お金で学ぶさんすうの料理教室でも目指していたことです。

 

それを、すでに学校教育の中で実践し、
結果を出している先生がいらっしゃいます。
高知大学教育学部付属特別支援学校の安岡知美先生です。
ご専門は家庭科です。

 

知的に高い生徒さんだけではありません。
安岡先生の素晴らしいところは、
発語の無い、発達年齢4歳6ヶ月ぐらいの生徒さんも
できるようになるようにご指導されているところです。

 

安岡先生の取組内容を、お金で学ぶさんすう®で
ご紹介させていただけることになりました。
私達が学ばせていただく意味もこめて
「なるほどな~」と思った工夫などをお伝えさせて頂きます!!

 

とてもたくさんのご実践をされているので
シリーズでお届けします。

 

今回ご紹介するのは
「1DAY家庭科」という取り組みです。

 

買い物などは家庭科だけではなく
他の教科学習の要素も含まれます。
そこに着目し、様々な先生方を巻き込み、ご協力を得ながら
9:40~14:00までを家庭科にして
レシピの組み立てから
買い物、調理、試食、片付けまでを行うものです。

 

この取り組みは、安岡先生の熱意の象徴そのものです!!
「学ばせてもらおう!」
「チームで育てよう!」
という気迫にあふれていて、
目標実現のために、あらゆる手を尽くされています。

 

「働いて収入を得ること」ばかりに目が向きがちですが
仕事にはマジメでも、家庭生活が整っておらず
結果として仕事にも支障が出る成人された方のお話を
たくさんお聞きしています。

 

自分で料理ができることは、
金銭面、健康面でもプラスに働き
健康な体とお金のゆとりは、
ゆとりある精神状態を創り出します。

 

働いて収入を得ることは将来の話なので
生徒には伝わりづらいこともありますが
生活は常に「今」の体験そのものです。

 

安岡先生の授業は
働く前も、働いてからも、そしてリタイヤ後にも
一生必要なスキルを育てる授業です。

 

※写真は、レシピ検索をする生徒さんの様子です。
(高知大学教育学部付属特別支援学校/安岡知美先生ご提供)

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